それまでのKSC製品と異なり、マルイと同じく負圧式のローディングノズルとなり、現在のSystem7に通じるメカニズムで登場したKSCのGlockシリーズ。刻印がリアルではないながらも、動作性ではマルイより上だと思うのですが、例のごとくマルイ製品ばかりが売れてますね・・・。
はい、そうです、ウソっこ銃です。実はほぼ同時期にKSCのG23とG19を買いました。で、G19はアルミスライドで徹底的カスタムしたのですが、G23Fはほぼノーマルのまま。しかしフルオートが小気味よすぎて一概にウソっこだと馬鹿にできない代物ですぞ。
まず上写真左、スライドですが、上がG23F、下がG18Cです。G23Fのリコイルスプリングガイドはベアリング入りに交換しているのでこの際気にせず、マズル付近、G23FはG18Cより倍以上分厚いクッションラバーになっており、さらに「コ」の字型の鉄板が仕込まれています。KSCのG18Cはとにかくスライドが脆く、フルオート仕様なのに、夏場にフルオート射撃をするとスライドのリコイルスプリングと触れている部分が100発前後で破損するという欠陥製品でしたが、G23Fではしっかり補強されており、強度はいきなりマルイ以上になっているように思えます。そしてこの銃、フレームがHW素材でできています。上写真右、フレームのダストカバー内側ですが、亜鉛ダイキャストのインサートがM945のように増量されており、HWフレームと相まって、アウターがプラでもウェイトバランスが悪くないんです。スライド補強、ウェイトバランス良好、あとはリコイルがよければ、と期待しちゃいますが、これが割と期待以上のリコイルなんですよ。正直、補強してもやっぱり夏場はムダなんじゃないか、と思えるほどです。
サイトはプラながらノバックぽいサイト(アロテックタイプ)で、アウターバレルにはこのサイズの実銃じゃまずあり得ない数のマグナポートが空けられています。マガジンはG17のフルサイズにエクステンションつけていて、ちょっと間延びした感じがしますが、フルオートのためにはできるだけガスの気化容量を稼ぐ必要があるため、妥当な判断でしょう。
左写真がノーマル。KSCのシールついたまま。このノーマルの状態では実は1発も撃っていません。2〜3発空撃ちして動くことを確認したら即バラしました。
スライドはDetonatorのBTCサインモデル。実はシルバーで3lineが欲しかったのですがどこにもなくて、やむなくこのブラックのサインモデルに・・・。2万円と少しで買いましたが、高くてかなり躊躇しました。綺麗なアルミ製アウターはこれまた使いません。
アウターバレルはステンレス製。たまたま行きつけのガンショップでアウターのみ売っていたのを見つけましたが、台湾KSCというKSCのコピーブランド製のものらしいです。これを見つけたから今回のG19カスタムに手を出したといっても過言ではない感じで・・・。
リコイルスプリングガイドはファイアフライ製のベアリング入り。ユニット化されておらず、取り付け取り外しが面倒ですが、これがノーマルより一回り太いため、かなりの重量感。
アウターバレルとリコイルスプリングガイドがHWフレームと合わさってグロック史上最高の重さです。今回のカスタムは1kg近くになりましたが、G19の実銃のデータシートでは665g、KSC製のノーマルで740g、KSCはフルロードした実銃の重量をおおむね再現しており、以前実銃のG19を撃ったときもその軽さとリコイルの痛さに驚いた記憶があります。
サイトはトリジコンのレプリカがスライドに付属していました(スチール製で夜光塗料;コレが単品でも高い)。インナーバレルはKMのテフロンコート。PDIの01バレルが欲しかったんですが、これまた品切れ、どこにもない。本体をリアル刻印で再生産してもカスタムパーツは再生産されない、KSCの人気の無さが浮き彫りになってるような・・・。
こんな高いアルミスライド割ると本気で再起不能になるので、割れないように細工します。真鍮板を適当なサイズに切ってスライド内側に貼り付け、フロントサイト用のネジで固定しました。ちなみにネジは付属のものではなく真鍮板の厚みを考慮した長めのものを使います。この真鍮板がステンレスのチェンバーにぶつかってリコイルスプリングガイド部分の衝撃をマズル上の部分と分散する計算です。ちなみに真鍮板が長いと衝撃で派手に変形しアウターバレルとぶつかってスライドが閉鎖できなくなりました。ちゃんと真鍮板で衝撃を受けている証拠です。もちろん短すぎると意味をなさないので、ちょうどいい長さを十分な強度を確保しつつ模索した結果が下の方にある写真です。果たして計算通り効果があるのかどうか・・・。