■ KSC SIG SAUER P230SL モデッロT (2008/03/01)


 さて、アニメの銃です、コレ。オマエなんだかんだ言ってアニメ銃買って・・・、とおっしゃる前に言い訳を聞いてくださいな。
 SIGのコンパクトオートP230は形からしてもモーゼルHScやワルサーPPKの流れを汲む、ヨーロピアン小口径オートの典型で、その分野では現在唯一の生き残りであるワルサーPPK/Sに真っ向勝負を挑むように、HScやPPKが誕生してから40年程経った1977年にSIGの銃器販売部門である西ドイツSIG-Sauerから発表されました。口径は38ACP(9mmショート)で、メカニズムはストレートブローバック。DA/SAで、マニュアルセイフティはなくSIGらしくデコッキングレバーを備えています。デザインはPPKよりHScに近く、細々した印象よりもスマートなルックスが特徴です。
 KSCはこのP230と銀のSL、2度のバージョンアップを経た現行機種のP232とそのSL、日本の警察がニューナンブM60の後継に採用したマニュアルセイフティ付きのP230JPをエアガン化しており、P232SLをいつか買おうと思ってた訳です。しかしP232は軽い。カタログスペックでは370gほど。いつも持ってるガバなんかは800g以上あるし、P230は450gほどなのでかなり軽い。実銃の場合カタログではP230が660g、P232で460gであり、P232が実銃の場合は歓迎される軽量化に成功していることが伺えます。しかしエアガンで400g以下はちょっとしんどいなあと躊躇していたところ、シャンパンゴールドのP230SLが限定生産されるとの情報が・・・。KSCのサイトに行くとあるアニメとのコラボレーションだとか。1500挺限定だったのですが、予約だけで完売となってしまったため急遽500挺追加生産となっていましたが・・・、行きつけのガンショップでは普通に店頭に並んでましたよ。で、その淡い金色のメッキがかなり気に入ってしまって、買ってしまったわけです。P230SLの最初期生産モデルはステンレスのニッケル含有量が多く、黄色みの強いシルバーだったと言われており、KSCはそれを再現したそうです(ウソかホントかそんな話は聞いたことないですが)。そのアニメのP230SLも最初期モデルだという設定らしいのですが、ある3代目の怪盗のP38がac41だったって言うのと一緒で絶対最近になってから決めたに違いないでしょう。因みにこのP230SLのアニメは一応見ましたが、理由はどうあれ、年端のいかない子供たちに殺人のために銃を撃たせまくる話で、個人的には子供を性対象にした外道な代物とドッコイだと思うのですが、物語自体が悲劇なのでその設定すら悲劇の許容範囲に含まれてしまうのかもしれません。
 このP230SLもKSCのカタログ通り450gほどありますが、でも軽い。そしてストレートブローバックなのでショートリコイル等は一切しません(概ねガバやM92等の9mmパラベラム以上の口径を持つオートはディレードブローバック、9mmショート以下の口径のオートはストレートブローバックに分けられます)。そのためバレルがリコイルスプリングガイドの役目を兼ねており、機構は単純そのものです。軽量かつ単純であるため、KSCの製品にしても珍しく真冬でもキビキビ動きます。しかもKSCで小型なのに命中精度も高く、5mでの10発グルーピングは4cmほどです。かなり気に入りました。P232SLにサイレンサーつけて長いインナーバレルつけたのが欲しくなりました。欠点は、実銃通りなんですが、マグキャッチがグリップ底になってることと、スライドストップが内蔵されていることです。それがスマートなデザインに寄与していることは間違いないですが、エアガンとしても不便きわまりないです。
 左上写真下に一緒に写ってるのが38ACPのダミーカートリッジ。マガジンが可愛いくらいちっちゃいくて、グリップも薄いです。軽く薄く小さく、よく動き割と当たる、45信者でも見直す名銃ですね。




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