パラオードはカナダのメーカーで、一般向けハイキャパシティガバの先駆けとして有名です。マガジンをダブルカラムにすることによって、装弾数を増やすハイキャパシティガバはパラオード以前にも存在していましたが、それはグリップが分厚く握りにくくなるというデメリット以上に多弾数というメリットを重視する用途・・・つまり射撃競技のためのカスタムガンとしてであり、一般市場向けではありませんでした。
HRTスペシャルとは、パラオードのP14をベースにした、FBIの特殊部隊であるHostageRescueTeam(人質救出部隊)のサイドアームとして制式採用されるはずだったモデルで、最初に納入した少数の製品でマガジンの製造不良に起因するフィーディングトラブルが続出し、結果採用が取り消しになったという曰く付きのモデルです。
今回のHRTスペシャルの注目点はふたつ、新素材「カーボンブラックHW」とスライドストップの金属製インサートです。カーボンブラックHWはガンメタルに近い色合いで、HW材に混ぜ込む金属粉が従来のものとは違うようです。スライドのスライドストップ部分には、摩耗や変形を防止するために金属部品が挿入されています。マルイのガバにどんどん牙城を崩されているWAが必死にマルイのマネしたところです。
この銃を買った理由はパーツ取りのためです。スライドの大破したMEUピストル、アウターバレルをどこかに紛失したデルタエリート、SCW1の爆弾メカニズムを抱えたドーベルマン、長らく作成中のHCCPDカスタムパート2のためにPDIの精密バレルを取り付けるチェンバーブロック、等々・・・。
そんなわけですぐ分解してしまった訳ですが、また余りパーツかき集めて一丁作ってしまえそうなんですけどね。どうしようかなあ・・・。
2012年1月MEUピストルをキンバーでアルミ化したためスライドが戻った(笑)。で、SVIのゴールドチェンバーとコーンバレルで組んでみた。中身はSCW1なんですがね・・・。