思えばこのWAのM4が今日の「長物でもガスブロ」という大きな転換点になりました。マルイの寸法でたらめで撃っていてもちっとも楽しくない電動によって銃に対しての興味が薄れつつあった僕を、思い切り銃の世界に連れ戻してくれたのもこの銃でした。そして今まで初めて撃ったときに最も感動したエアガンでもあります。
さて、去年夏にトイガンメディアを駆け巡った一大ニュース「WAがブローバックのM4ライフルを年内発売予定」に僕が心底色めきたったのはご存知だと思います。案の定発売は数度の延期を経ることになり、去年末にいよいよ予約が開始され、この3月末より発送が始まりました。漸く手元に届いた超期待のM4、その出来栄えは果たして・・・。
まずM4については語る必要もないかと思いますが、念のため軽くおさらいをしておきます。ベトナム戦争から採用されたM16アサルトライフルは、早々にカービンモデルが試験的に作られましたが(XM177やCAR15)、威力の低下を必要以上に懸念する米軍はカービンモデルは制式採用せず、主に民間販売用のスポーターカービンしか存在しないという状況が90年代まで続きました。90年代初頭に中東のある国の要請で、M16A2をベースとした取り回しのよいカービンモデルの発展型が作られました。これが通称アブダビカービンで、ほぼそのまま1994年にM4として制式採用となります。その直後レシーバートップをフラットにしてレールを設け、キャリングハンドルを着脱式にしたM4A1となり現在に至っています。
トイガンにおいてハンドガンはガバ、ライフルはM16が絶対に売れるモデルです。ライフルは90年代初めに東京マルイが電動メカを開発してから、JAC等の先駆者を須く駆逐して圧倒的シェアを獲得しています。東京マルイのM4も大ヒットモデルであり、手ごろな価格と堅実な作動性能で高い支持を得ています。しかしながら、SR-16のときもボヤいてますが、東京マルイはエアガン化の際に平気で銃の寸法を変えてしまうので、M16/M4系も全て寸法がおかしいのがどうしても気に食わなかったわけです。
今回のWAのM4A1がかなり期待できるモデルだったのは、ほぼ実銃どおりのオペレーションが実現できているという点に尽きます。ガスブローバックモデルはかつてコクサイがモデル化していましたが、ボルトストップの操作まで再現したM16系のブローバックエアガンは恐らく初だと思います。テイクダウンで露出するハンマーとその状態で抜き出せるボルト、構造や機能まで実銃と同じバッファーチューブ、ガスチューブを含めたハンドガード内の造形、内部構造までモデルガンのように実銃通りというのは、M16/M4の決定版となりえる素質を十二分に持っていると言えます。
WAにしてはかなりのリアルさがウリですが、とある情報筋によると旧MGCのモデルガンの金型を流用しているとかしていないとか・・・。とにかくグリップの細さ、レシーバーの薄さ、ムダのないシェイプは初めてJACのM16やMGCのM655カービンを持ったときの感動再びですよ。チャージングハンドルを引くと、ボルトが!動く!フルストロークで!ボルトが!動くんですよ! 新しい銃を手にしてこんなに浮かれたのは何年振りでしょうか。そしてガス入れてトリガーを引いた途端、ニヤけ顔が凍りつく。なんじゃこのリコイルは・・・。発売前の雑誌等の情報では実銃並みのリコイルと言われており、アホか、と微塵も信用していなかったのですが、2年前グアムで撃ったAR15のリコイルの重さをそのままに鋭さを半分ほどにした感触で、実銃並みとは言えないまでも、重くて衝撃のあるリコイルは箱出しのエアガン史上最も実銃に近いのは間違いないです。そしてもう一度トリガーを引くと・・・動かない! そうですよ、空撃ちだからボルトストップかかってるんですよ! レシーバーの横っ面をひっぱたくようにしてボルトストップを解除してやると、ボルトはクローズ位置にバシンと音を立てて戻る。さらに空撃ち機能(マガジンのフォロアーが上がりきらないようにするギミック)があるので、それに切り替えてフルオートを撃ってみると、こんなに撃つことが楽しい銃は今までなかったと感動してしまいました。いくらリコイルが強くても銃を抑え切れないマズルジャンプはエアガンでは再現できないし(反作用の物理法則です。近々パフォーマンスセンターで検証してみます)、リコイルを最重視した結果バッファースプリングがかなり弱いものになっているようでファイアーレート(電動ガンで言うところの発射サイクル)はかなり遅い感じ。それでも3月末日、気温17度でマガジンを暖める等の対策なしで、このリコイルと作動性は驚異的です。
外観における最大の問題点は全体的に質感がちゃちいということです。テレスコピックストックは実銃でさえも安っぽいので仕方がないところですが、M16系の特徴である三角のフロントサイト、そしてバードケージと呼ばれるフラッシュハイダー、どちらも樹脂製です。東京マルイでさえ数年前には金属に切り替えたパーツなのに・・・。レシーバーはアッパーもロアーも樹脂製ですが首周りには金属のサポーターが仕込まれていてグラつきは驚くべきことにほとんどゼロ。ただしレシーバートップのレールはアッパーレシーバーと一体形成の樹脂製。またレシーバーは全体的に塗装がかなり粗いのですが、実銃のレシーバーもサービスモデルはこんな感じだと思いますので、そのうち綺麗なアルミ製のものを台湾メーカーあたりが作ってくれると信じて待ちましょう。キャリングハンドルはなぜか金属製(たぶん亜鉛ダイキャスト)。おかしいだろ、そんなデカいうえに買った人間の9割は外してしまう部分はプラにして、他に金属で作るべき部分があるだろ、フロントサイトとかフラッシュハイダーとかレシーバートップレールとか。そしてこのキャリングハンドルを外すと本体が一気に軽くなります。
さて、マルイのM16/M4系のレシーバーは寸法がでたらめと繰り返し言っていますが具体的に計測してみました。東京マルイのSR-16(システマのアルミレシーバー)、今回のWAのM4A1、当時実銃から採寸したことで話題になったJACのM16A2を比較してみました。セレクタレバーがあるレシーバーで最も薄い箇所の厚みは、マルイが26.5mm、WAが22.5mm、JACが22.0mm。ColtとかKnightsとか刻印の入っているマガジンハウジングの厚みは、マルイが30.5mm、WAが28.5mm、JACが28.0mm。トリガーガードの幅はマルイが12.5mm、WAが11.0mm、JACが11.0mm。差は特に最も薄い部分であるグリップの真上、トリガーグループが収められているところで顕著で、これはマルイの電動ガンがブリキのモナカ状になったメカボックスをこの部分に収納しているためで、同様にモーターを内蔵するグリップも異様に太くなっています。左上写真はマルイのSR-16とWAのM4A1の比較写真で、マルイが概ね2割程度太い寸法になっているのがわかるかと思います。
右がセミオート10発のレストによる5mグルーピングです(円の直径は約18.5cm、中心の黒い部分は直径4.5cm)。何回か試したもののうち平均的なものを選びました。また初速は10発平均79.17m/s(0.78J 0.25g/18℃ 最高80.40/最低78.30)で、安定性はWAにしては高いほうだと思います。ガスはめちゃくちゃ食います。雑誌情報ではマガジンのチャージ量は22gで93発撃てたということで、1発あたりのガス消費量は0.24gとなります。同じくWAのHW製シングルスタックガバだと7gのチャージで58発撃てるということなので、1発あたりガス消費量は0.12gとなり、このM4A1は通常のガスブローバックの倍ガスを食うことになります。また作動は安定していますが、フルオートではガスの冷えによるブローバック速度の低下が顕著で、鈍くなっても構わず撃ち続けているとダブルフィードによるポロリや生ガスを噴いたりしますので、気をつけましょう。
それにしてもこれは衝撃的な傑作ですよ。樹脂製のパーツが多いこととメーカーがWAということ以外に大きな欠点がなく、フルストロークで動作する重いボルトが生み出すリコイルは新次元のガスブローバックであることは間違いないです。またリコイルの大きさの割りにフルオート時のグルーピングの乱れも少なく、セミオートにおけるグルーピングも平均的で、撃つことが実に楽しいライフルに仕上がっており、6万円という実売価格は電動ガンの倍ですが電動ガン2丁持つより絶対コレ1丁持つべきですよ。あとはアルミレシーバーやストック、インナーバレル等のアフターマーケットのパーツが出揃えば嬉しいんですが・・・。(2008/10/01追記)ポロリやガス漏れ、トラブル続出です。詳細はパフォーマンスセンターへ。
で、外装パーツ交換してみました。東京マルイのM16/M4系のカスタムパーツが使えないか一通り見てみましたが、レールを介して装着するもの以外は基本的に互換性はありません。アウターバレルの太さはマルイM4系でもほぼ実銃と同じなので、フロントサイトは差し込めますが、固定ピンの位置が微妙に違うので、要加工です。フラッシュハイダーは既知のとおり14mm正ネジなので、マルイ専用の逆ネジのものは合いません。ただマルイ以外のメーカーはほぼ全て正ネジのため、アフターマーケットにも正ネジ対応のものも多く、正逆変換アダプタもあるので困ることはないでしょう。ストックパイプの太さは同じで、マルイのテレスコピックストックも入りますが、ポジションで固定する穴の径が違うのか、うまく機能しません。アフターマーケットのマルイ用ストックを利用するには、WAのストックから固定ピンを外して移植する等の作業が必要なものがあるかもしれません。
写真のとりあえずカスタムは、フラッシュハイダーはNoveskeのKFH、フロントサイトとリアサイトはナイツのフリップアップ、ダットサイトはEoTechの551ホロサイト、レーザーサイトはSureFire、ストックはVLTORのクラブフット、それぞれのレプリカつけてあります。NoveskeのKFHは本来AKにつけるものですが、行き付けのお店ではKX3は逆ネジしかなくて、KFHもアルミ製は逆ネジしかなかったため已む無く重くて錆びやすいスチール製にしました。錆びないようにナイフに使ってるドライオイル塗ってあります。ちなみにこれはKingArms製で定価8000円前後と高いので、安いUFC製にしようかと悩みましたが本物と全然形が違う上、火を吹くブタさんの絵も変なのでやめました。ホロサイトは元祖551レプリカのHarricane製。かなり昔に買ったものですが、ドットを限界まで下方向に調整しても間に合わず、手持ちのどのライフルにつけても着弾点が低くなってしまうため、買ったままほったらかしにしてたものです。漸くこのM4でギリギリ使えてホッとしました。かなりドットが明るい上に赤と緑に切り替えることができるのでNVの気分だけ味わえます。SureFireレプリカのレーザーサイトはG&P製で、BeamFordのデイライトより明るいです。G&Pのような台湾製の輸入レーザーサイトの中には日本の規制に準拠していないものがあるので、購入時は気をつけましょう。ストックはLaylaxのもので、VLTORクラブフットレプリカでは一番安かったものです。これはピンの交換等全く必要なく使用可能でした。ラバーパッドが別売りだったので、KingArms製のMODタイプ用のパッドつけてあります(Laylax製は変な刻印入ってる上に高いので・・・)。
レールカバーはニトロボイスのゴム製で、通常の板状のカバーと違いレールの凹部にはめ込むように装着するので、ハンドガードが太くならず、滑り止め効果も高いうえ、価格も安いのでお勧めです。バーチカルグリップはこれもKingArms製で、ナイツタイプのような樽型ではなく真っ直ぐな形のものをつけてみました。本当は折りたたみできるのですが、レーザーサイトが邪魔で折りたためません。ちょっと高いですがラバーコーティングされていていい感じです。
発表当初より長らく無刻印だったロアレシーバー。 Coltの制式採用のM4A1刻印が再現されている。 |
フリップアップフロントサイトとNoveskeハイダー。 火を吐くブタさんの意味は、調べてみると面白い。 |
イジェクションポートから覗くボルト。 グレーぽい色に多少違和感を覚える。 |
最終弾発射後ボルトがオープンでストップした状態。 レシーバー反対側のボルトストップを押して解除する。 |
テイクダウンも当然可能。内蔵ハンマー等の再現性は 文句なし、この状態から簡単にボルトが取り出せる。 |
取り出したボルト。形状は実銃のボルトそのまんま。 内部構造までリアルにするのはWAらしくないが・・・。 |
マガジンはほぼリアルサイズ。マルイの電動用マガジン(右側)と 比較するとよくわかる。ダイキャスト製でピンが何本か刺さっている。 |
フルオート50発(指きりバースト)で撃ったブルズアイ。 振動が激しすぎてフルオートでの命中精度は期待できない。 |
WAのM4は非常に高いポテンシャルを持つ銃ですが、方々で報告があがっているように銃口から弾がこぼれ落ちる、通称弾ポロや、マガジンのガス漏れといった致命的問題が頻出しており、2008年10月現在最新商品である廉価モデルとなる「DELTA」において漸く諸問題も解決しつつあるようです。弾ポロやガス漏れといった問題は発売前の製品試験が不十分だったとしか考えられない問題で、先に発売がアナウンスされていたタニオコバとの競合を恐れて急いだためか暖かくなる前に発売したかったためか、いずれにせよ十分な動作試験をせずに発売をしたのは明白です。
弾ポロは僕のM4も当然、購入して箱から出したその日に発生した問題で、すぐにWAに連絡して交換して貰いましたが、交換品においても全く同じく弾ポロする始末。BB弾の相性かもしれないとも思いましたが、製品付属の100発程度のBB弾においても発生頻度が変わらないため、再度交換を依頼しました。購入から1ヶ月経過した2度目の交換(都合3挺目)で漸く弾ポロは殆ど解消しましたが、原因は次のように推測されます。
勢いよく動くボルトがマガジンから拾い上げたBB弾をチェンバーに押し込む際、かなり高い頻度でBB弾がチェンバーの奥の方でチェンバーパッキンにホールドされることがあります。そうなると、フローティングバルブがBB弾に届かず銃口方向にガスが放出されません。チェンバーにBB弾が残ったままブローバックし、再びボルトはマガジンからBB弾を拾ってチェンバーに押し込みます。そうすると先に残ったままになっていたBB弾が押し出されて銃口方向にこぼれていくというわけです。問題解決には、命中精度への影響を考えてもきちんと定位置でBB弾をホールドできるチェンバーへの改良と、フローティングバルブの延長、さもなくば燃費とWAの特許メカニズムはあきらめて負圧式とするかです。丁度発売から1ヶ月程度経過した頃、製品の第2ロットにおいて付け焼き刃の解決策が講じられており、僕の場合は2度目の交換品がそれに該当しました。解決策とはチェンバーパッキンのボルト側の端にOリングを重ねて抵抗を大きくし、BB弾が奥まで押し込まれないようにしたものです。
これで一応の問題解決と思いきや、夏場に気温が上がってくると、マガジンの密封のためのOリングが圧力に耐えられなくなり、どんどんガス漏れを起こす始末。ちなみにこの秋あたりから対策としてマガジンのOリングがより厚手のものに改良されているようです。
そしてこのたび発売になった「ブルズアイバレル」。WAの説明では命中精度を上げるためのカスタムパーツとなっていますが、実質は弾ポロに対する対策をまともに施した、ソフトウェアでいうところのバグフィックスでしかありません。先のチェンバー端のOリング補強に加え、約1mm延長されたフローティングバルブが付属しています。また0.2gのBB弾では再弱に調整してもかかりすぎだったホップが、正常に調整できるようホップメカニズムも修正されています。
このため春先に購入したユーザーは不完全なままの製品に6万円も支払わされ、正常に動作する製品を手に入れるために何度も交換を余儀なくされるが根本的解決はされず、耐久性の著しく低いマガジンは買い換えか修理を行う羽目になり、さらに諸問題を解決するために5千円払ってカスタムパーツと名付けられた修正パーツを買うことになったわけです。
マガジンのガス漏れはWAに送って修理して貰うか改良型Oリングを注文して自分で組み付けるかするのが確実です。あるいは輪ゴムで応急処置も可能です。輪ゴムはすぐ劣化してしまうので、半永久的な解決策ではありません。少しでも劣化を遅らせるため、輪ゴムにはシリコングリスかワセリンを塗っておきます。大きさは直径3cm以下の小さいもので十分で、逆に厚手のものはマガジンが組み立てられなくなるので避けます。マガジンからすべてのピンを抜いて上下のブロックを取り外し、それぞれの四角く太いOリングを外します。Oリングの嵌っていた溝に輪ゴムをはめてOリングを戻してマガジンを元通り組み立てるだけです。シューっと音がする程度の軽度のガス漏れであればこれで輪ゴムが劣化するまでは持ちます。
さて、気を取り直して。
マルイの電動でもアルミフレームを出しているG&Pが、やっとWA用のアルミフレームを出してくれました。結果は100%満足のものではありませんが、90点はつけられる割とまともな製品でほっとしました。今回は、そのアルミフレームとブルズアイバレルの換装です。
ブルズアイバレルは付属の説明書に従ってバレルおよびチェンバーを外して交換するだけで、作業自体はそんなに難しくはないです。紛失しやすいホップ用のバネも予備が一つついているので、気をつけていれば2個ともなくしてしまうことはないでしょう。ひとつまた文句をつけるとしたら、延長されているフローティングバルブについての言及が説明書に全くないことです。弾ポロしちゃうんでこれに交換してネ、とか素直に書いておけばいいものを・・・。このフローティングバルブ、個体差かもしれませんが、僕の場合は気密性がオリジナル(欠陥品)より低く、閉じた状態でも若干ガスが銃口方向に出ています。
アルミフレームはColt刻印のものです。実はKnightsのが欲しかったんですが、売り切れておりセカンドチョイスのコレにした次第です。パーカライズを模した濃いグレーの塗装が施され、表面仕上げも刻印もたいへんきれいで、バッファーチューブとの間の「フタ」、フレーム本体と揃いのカラーリングのダストカバー、アルミ製のトリガーガード、チャージングハンドルがぶつかるところにつけるバッファーラバーが付属しています。2万円以下としては納得できるものです。そのまま組み合わせただけではアッパーとロアーレシーバにかなりガタがありますが、実際に組み上げると殆どなくなりました。気になる場合はアッパーレシーバーの後ろ側の固定ピンささるところにワッシャーなどを挟めばよいでしょう。そのまま組んだだけだと動きが渋いところがあるので、若干削ったりして調整が必要になるあたりは、やはり上級者向けのパーツです(そもそもフレームの中の全パーツ、取り外して再度組み付ける必要がありますし)。僕の場合は殆ど調整は必要なく、きれいにバラしてきれいに組み上がりました。トリガーの動きが若干渋かったので、少しだけロアレシーバー底面をペーパーがけして、オイル吹いたくらいです。
WAのM4の分解方法が載っている雑誌は重宝しました。普段は絶対買わないArmsの08年4月号、M4の分解記事以外のページは殆ど価値がないですが、検索してもわかりやすい写真付き分解方法が載ってるサイトが見つからない以上、ホントに助かります。
では注目の実射。組み上げた翌日、3マガジンほど撃ちましたが弾ポロはとりあえずなく、WAの説明書にあるとおりホップを最弱の位置にすると10発ほど撃ったところでポロリしましたが、適正位置では150発撃ち込むもトラブルなしでした。ホップはKSCの0.25gで最弱から1/4程度が適正位置で、0.2gの弾持ってないんで撃ってませんが、最弱位置付近で弾ポロするのは仕様だと明言されている以上、0.2gの使用は相変わらず厳しいと思います。フローティングバルブが延長されているのでパワーは僅かに上がっており、気温23度での10発平均は83.24m/s(0.87J 0.25g/23℃ 最高84.14/最低82.15)で、購入当初に計測した初速が平均79.17m/s(0.78J 0.25g/18℃ 最高80.40/最低78.30)なので、気温を考慮しても割と初速アップとなります。このため勿論燃費もさらに悪くなっており、当初ガス満タンで90発前後だったものが、フローティングバルブ交換後は70発程度になりました。これはKSC等の他メーカーに比べて2倍強のガスを食うということです。命中精度は大きくは変化しません。右写真の左側がフルオート(3〜5発の指切りバースト)で1マガジン50発、右側がセミオート10発でそれぞれ7mからのもの。セミオートでのグルーピングは丁度4cmとかなりいい感じです。しかしさらなるグルーピングを求めるカスタムパーツが欲しくても精密インナーバレルの発売はますます難しくなりました。初速が0.8Jを超えているため、タイトなバレルだと1J以上となってしまう可能性が高くなります。尤もグルーピングが悪くないため、必要性は薄いとは思いますが・・・。
アルミフレームに交換したにもかかわらず、ダットサイトおよびレーザーサイトは調整し直さなくてもどんぴしゃりの位置にあっており、G&Pアルミフレームの寸法の正確さに驚きました。原因がまだ特定できていない問題は、ボルトストップが利きにくくなっていることで、50%程度の確率で最終弾発射時にはオープンせず、その後の空撃ちでかかることがあります。リコイルは弱くなっていないため、ボルトストップがうまく上がらないものと考えられます。ひょっとしたらガス漏れ直すのにマガジンバラしたのが原因かもしれません。
でも刻印じゃなくプリントになっちゃうけど、やっぱり黒いKnightsがよかったなあ・・・。
すでに以前からもちょっとカタチ変わっていますが、こういう好みのオンリーワンを求めてパーツをとっかえひっかえできるのは、本当に楽しいですねえ。フロントのレールは掘り出し物ダニエルディフェンスのレプリカ。WAの低品質の痘痕だらけのノーマルレールより、品質も良く軽量、ホワイトのプリントも入っていて雰囲気抜群。ほんの一部黒染めが禿げているところがあって、処分特価で買ってきました。元々はマルイ用らしいですが、多少の調節でWAにも取り付けられます。
で、肝心のハードリコイルユニットですが、WAがアップグレードパーツのみ販売とは珍しい。価格は16000円弱、予約では13000円程でした。ボルト、ピストン、リコイルスプリングガイドのセットで、パーツとして見れば妥当な価格ですが、変更のないパーツも多く含まれているため、ぼったくられている印象は拭えません。変更点はボルトの中に真鍮のウェイトが入っていることと、リコイルスプリングガイドが樹脂からアルミ製になりリコイルバッファとしてスプリングが取り付けられたという点のみです。メインのパーツとも言えるボルトやピストンは微妙な形状変更のみです。しかしそのまま付け替えただけではポロリが再発したため、ピストン部分についてはノーマルにフローティングバルブ替えたものにすげ替えて使いました。
そんなボルトも黒染めされていて、ノーマルのおかしなグレーよりはずっとリアルになっているのがせめてもの救いです。肝心のリコイルは、確かに強くなっているのは感じられます。またガス圧が高いうちはリコイルスプリングガイドのスプリングのおかげでフルオートのスピードはかなり早くなります。しかし冷えてガス圧が下がるとスピード低下も顕著になります。夏場の気温が高いときはいいですが、冬場のフルオートはデメリットの方が大きいかも・・・。
NoveskeのKX3ハイダーのレプリカも漸く取り付けました。火を吐く豚さんサイコーです。前にも書きましたが、KX3ハイダーのレプリカは台湾パーツメーカー各社から出ていますが、飛び抜けて高価ながらもこのKingArms製のものが、一番リアルで質感もよくオススメです(実売7000円前後、他社製なら半額程度です)。また、エアガンでは実射性能には影響がないですが、ハイダーまで伸びたレールのおかげでバレルがフリーフローティングになっているので、雰囲気はバッチリです。フロントサイトもレールにつけるトロイ製のレプリカにしてあります。
手持ちのガスブローバックのM4を3丁並べてみてたら、どれも基本的な長さは同じ。沸々とショーティーモデルへの欲求が高まり、今回思い切ってばっさり短くイメージチェンジを試みました。
実銃のM4の場合、作動方式による制限や弾道の安定性から7.5インチが最短のバレルとされています。軍用のM4で14.5インチが標準(民間用は法的に16インチ以上)で、WAが最初にモデル化して僕も飛びついて購入したCQB-Rあるいはコマンドモデルといわれるものだと10.5インチです。
そのため今回のショート化も7.5インチで考えていましたが、問題はインナーバレル。WAのM4はカスタムバレルがないため、ノーマルのまま使用することになりますが、これが中途半端な長さで、CQB-R標準の10.5インチに対して短すぎると感じていましたが7.5インチのアウターでは2cmほど飛び出す始末。帯に短したすきに長しとはこのこと。
そこでWAのM4のインナーバレル基部はガバと同じだと気づき、手持ちのガバ用インナーバレルで最長のPDIの内径6.01mmで6インチ用のものをウィルソンスーパーグレードからはぎ取り移植することにしました。そうすると7.5インチじゃなく6インチまで切り詰められるやんか、ということで、市販のWA用7.5インチフロントでレールがマズル付近まである「Tank」を時期よく特価で購入、付属のアルミ製アウターバレルをさらに1cmばかり切断し6インチジャストサイズに加工してみました。切断面のつなぎ目はガスブロックで固定&隠蔽、我ながらうまくいったと自画自賛ですが、その写真が右の上のやつ。ガスチューブが無理矢理な感じです。
ついでに買ってきたマグプルのMIADグリップのレプリカが右写真の下の方。フロント部分とバック部分が交換可能でいろんなスタイルにできて面白い。中華製レプリカとはいえ、トリガーガード(写真の一番下にちょっとだけ写っている)付きで、1500円は大変お買い得でした(トリガーガードはアルミ製の太いのを使うことにしましたが・・・)。グリップのモールドはよく見ると無数に並ぶマグプルのロゴ。
その他は以前のカスタムからあまり変わっていません(ハードリコイルユニット装着時の写真参照)。アルミレシーバーにVltorタイプのクラブフットストック&バッファーチューブは以前のまま、スリングアダプタとトリガーガードはG&Pのデザートカラーモデルから移し替えました。BUISは前後ともTroyタイプにしました。また、つけるだけで一気にタクティカルモデルっぽくなる不思議アイテムのアンチローテートピン(アンチウォークピンとも呼ぶらしい)も装着。バーチカルグリップは店頭で一目惚れしたKingArms製、フルアルミで冷たいですが、長短付け替えが可能で樹脂とは違ってエッジが立っていてカッコイイ。5000円もしましたが・・・。最後にセイフティもアンビにしましたが、下の方の写真は交換前です。
見た目は個人的にはかなりいい感じになったと思います。ずんぐりむっくりした印象で取り回しもよく、下の方に写真ありますが、サプレッサーも自然に馴染むので、いろいろ付け替えて遊べて楽しいです。
肝心の初速&グルーピングを計測しました。10発の平均初速は72.57m/s(0.66J 0.25g 18℃)とハンドガンのインナーバレルのためハンドガン並という結果は当然ですが、驚くべきはその安定度でした。最大73.29/最低72.11とそこいらのエアコッキングのボルトアクションライフルより安定しています。勿論パワーソースはガスなので、速射すれば目に見えて初速は落ちますし外気温の影響もかなり大きいですが、これはすごい。グルーピングは下の方にある写真を見て頂くとして、7mから4cm程度、バレルが短くなってもノーマルより若干よくなっています。