かつてG&Pが自社のWA向けのカスタムパーツ(というより丸コピーの保守パーツ)を組み合わせてWAコピーのM4を販売していました。弾ポロしないWA互換チェンバーは出来が良く、WAコピー製品の中では入手性も一番高かったので、結構持ってる人多いんじゃないかなーと思うんですがね・・・。
おそらく実銃の製品としては存在しないものだと思います。VltorのアッパーレシーバーコンポーネントであるMUR-1Aにダニエルディフェンスの9.5FSPライトレール、クラブフットストック、タンゴダウングリップをつけた、実銃M4でもアフターマーケット製品の組み合わせで実現可能なカスタムの一例という感じでしょうか。
G&PではWOCシリーズとしてレシーバーの形状やカラー等で20種類以上の製品バリエーションがあるようですが、先のWA純正からカスタムしているものとは全く違うものが欲しかったので、タンカラーでVltorのMUR-1Aレシーバーのものを購入、後からM4A1ノーマルサイズ(14.5inch)のバレルに交換しました。下の方に購入直後の箱出し状態の写真を載っけときます。
製品名をネットで検索して頂ければあっさり販売店は見つかると思いますが、販売価格は6万円前後、事前予約だったため5万円台半ばで購入しました。G&PがWAのM4用に販売しているカスタムパーツを組み合わせて、コンプリートガンにしてしまった製品です。そのため、基本メカニズムはWAと同じでパーツの互換性もあるという、完全なコピー製品になっていますが、WA純正品と同価格帯でWA純正品よりも質がいいという点は驚きです。ちまちまといじって楽しんでいるWA純正からのカスタムとマルイ電動のSR16との写真が右。
もちろんレシーバーはアルミ製で、タンなので染めではなく塗装。アッパーとロアの組付けは完璧で首回りを含めガタは一切なし。トリガーやセレクターレバー等のレシーバーについているパーツはスチール製。錆が怖い。9.5FSPレールはフロントサイト部分を覆いながらも上部が空いており通常のフロントサイトが取り付けられる優れ物。バッファーチューブはポジションにあわせたホワイトのナンバーが入っており、レールと同じく黒染めで表面加工も文句なし。しかもAimpointのM2タイプのダットサイトがマウントとともに付属しています。外装パーツだけで比較すると、WA純正はゴミの様といっても過言ではない感じです。製品にはフォアグリップが付属していますが、つけたくなかったので、フロントをできるだけ軽くしたいと思い、別に購入したWAのカスタムパーツであるアルミ製のM4サイズバレルをつけて、フロントサイトも余っていたナイツタイプのフリップアップをつけてみました。一応見事にフリーフローティングです(エアガンでは意味ないですが)。付属のフラッシュハイダーもスチール製Vltorタイプ。そしてフォアグリップの代わりに、構えたときに手に優しくなるようにマルイ製のラバーのハンドガードを下レールにつけてみました。ダットサイトも頼りなさげなM2がイヤだったので、45mm径の大型ダットサイトをつけてみました。
内部パーツもしっかりカスタムパーツで構成されており、外装パーツと同じく品質はWA純正よりも数段上になっています。ハンマー等のパーツは殆どがスチール製になっており、錆を気にせずに済む内部パーツは耐摩耗性という観点からも理に適っています。そして何よりフローティングバルブではなく不圧式になっているのが最大の特徴といえるでしょう。WAのM4A1は当初から銃口からBB弾がポロポロこぼれる「弾ポロ」問題を抱えており、その原因はチェンバー内のBB弾の位置が常に一定でなければ動作しないフローティングバルブにあると言われています。WAはブルズアイバレルというカスタムパーツ扱いでこのフローティングバルブの改良版セットを販売しており、かなり改善されている状態にはなっていますが、根本的な改善方法としてこのフローティングバルブをマルイをはじめ最近はKSCも使っている不圧バルブに変更する方法が巷のトイガンスミスたちの間で持て囃されています。今回のG&Pのコピー製品はここは賢明にもコピーせず、不圧式にしているため弾ポロは皆無です。
ただし実射性能という肝心の点ではWA純正よりも劣ります。まずはリコイル。WA純正に比べると箱出し状態では半分程度の体感です。テイクダウンしてみると、めちゃくちゃドライ。つまり全くオイルがない状態。製品をくるんでるビニールまで油まみれになってることが多いKSCとは対照的です。オイルをさして、しばらくあたりをつけてみましたが、それでもWA純正と比べると7割程度といった体感です。WAのマガジンに変えても8割程度。WA純正のボルトやバッファースプリング(例のハードリコイルユニット)に組み替えても同様でした。次の点は集弾性。WA純正はWAにしてはいいグルーピングですが、G&Pコピーは5mから4cm程と、一般的なハンドガン並です。右写真は5mでのグルーピング計測の結果です。チェンバーまで分解してみましたが、インナーバレルは純正より5cmほど長いですが、内径が甘く(おそらくG&Pのカスタムバレルなので6.08mmではないかと)他のバレル(マルイの電動ガン用インナーバレル等)は使えないため、WA純正と同じく根本的な改善策はないのかも(内径がタイトなカスタムバレルをつけると初速が1J超えてしまう)。初速はWA純正マガジンで10発平均76.6m/s(0.25g 0.73J 16℃ 最低73.9/最高85.39)で、1回だけ85m/sが出ていますが後は74〜76で落ち着いています。もう一度同条件10発で計測してみましたが、結果は殆ど同じで1発だけ87m/sが出ました。このたまに突出する初速がグルーピングを悪くしているフライヤーになっているようです。ちなみにホップは0.25gで調整しましたが、ホップダイヤルはかなり弱い位置で落ち着いており、0.20gでは最弱でもかかりすぎになるかも。そしてパーツとしてWA純正よりも劣るのがマガジン。最初はWAのマガジンがついているのかと思っていましたが、どうやらG&P製のコピーマガジンのようです。これも構造や形状はWA純正とほとんど同じですが、空撃ち機能がありません(空撃ち用のハリガネパーツを入れるスリットはあるので、ハリガネあれば組み込みは可能かも)。これはWAも以前廉価版マガジンで同様のものを発売していたため、それをコピーしたということでしょうか。耐久性もWA以下で、ガスを満タン入れて撃つと暫く生ガスを吹き、数回そんな撃ち方していたらガス漏れするようになりました。購入店で交換してもらいましたが・・・。またBB弾収納部分の樹脂パーツの塗装がマガジン本体のダイキャスト部分と色合いが違うため、写真でもはっきりわかりますが、かなり興ざめです。SCARのマガジンみたいに露出部分をタンで塗装しようかとも思うほどです。まあ、マガジンはWA純正のガス漏れ対策済みの強化マガジン買えば済みます。とはいえ、マガジン一本12000円は高いと尚更感じてしまいますが・・・。
まとめると、見た目や質感は値段以上。カスタムパーツ単体で揃えても10万円前後になる構成ですし、きちんと動作する不圧バルブもいい感じです。過去の事例からしても、WAは自社の品質を上げることよりも法的な行動に注力する傾向があるため、そういった事情で販売中止になっちゃうんじゃないかと心配なほどです。ただし肝心の実射性能はWA純正には及ばないため、そのあたり自分で何とかしようと考えるとニヤニヤしちゃう人向けだと言えるでしょう。
アウターバレルとフロントサイトを交換したため購入直後とは印象の違うマズル付近。 付属しているタンのレールカバーはラバーではなく樹脂(塩ビ?)製で固く、取り付けにくい。 |
バッファーチューブやコッキングハンドルはノーマルよりも数段上質。 Troyタイプのリアサイトは金属製。刻印もきちんとTroyとなっている。 |
最終弾発射後は勿論ホールドオープン。WA純正よりしっかりオープンする。 トリガーガードにはフィンガーレストの窪みがあり、これがすごくしっくりくる。 |
ロアレシーバー内部。基本構造はWA純正状態と全く同じ。 ダイキャストが中心の純正と違い、殆どがスチール製。 |
マガジンと取り出したボルト。上が純正、下がG&P。どちらも形状は全く同じ。 構成パーツでは唯一純正より質の落ちるのがマガジン。勿論純正品と互換性有り。 |
ボルトのノズル部分。右のWA純正と違って左のG&Pは不圧式になっている。 空撃ち時のリコイルは弱まるが弾ポロがなくなり信頼性が格段に向上する。 |
PrimeのWAのM4用バレルガイド(WAM4-010)はカスタムインナーバレルの出ない状況における福音となりえるか、ずっと気になっていました。間違いなく弾ポロするのだろうし、価格も高いため買わないでいましたが、G&Pの不圧ボルトと組み合わせたくて買ってしまいました。
結果、不圧式でも弾ポロしまくりでした・・・。しかしここであきらめられるお値段ではないので、何とかできないか試行錯誤の開始です。
理論的に考えると、ボルトのローディングノズルがチェンバーの奥まで弾を突っ込んでしまうためにチェンバーパッキンを通り過ぎてしまい弾ポロしちゃうんだと思っていましたが、どうやらボルトの戻る勢いが強すぎてBB弾がチェンバーに入るときにスピードがついてしまい、チェンバーパッキンを通り過ぎてしまうようです。実際にチェンバー内でのBB弾の適切な停止位置であるホップパッキンの位置にBB弾を置いてもローディングノズルはそこに届いていません。マルイチェンバーはホップパッキンのみでBB弾をホールドする構造のため、ホールドが甘いのは周知の事実であり、それが電動ガンの命中精度の高さに直結しているわけですが、BB弾のローディングに勢いがない電動ガンならともかくWAのガスブローバックではそのホールドの甘さが弾ポロに直結しているわけです。
WAはブルズアイバレルという修正パーツでチェンバーパッキンの「入り口」のほうにOリングを被せて、BB弾がチェンバーパッキンに入ってくるときに抵抗になるようにし、これがブレーキになってホップパッキンの抵抗だけで止まるようにしてあります。なら同じ構造をPrimeのバレルガイドでもやってしまおうと考えました。
分解、細工、組立、試射、分解と何度も繰り返してたどり着いた結論が次の方法です。まずPrimeのバレルガイドにはマルイのチェンバーパッキンを使いますが、この「入り口」側の狭くなっている分を切り落とし、チェンバーパッキンを只の筒状にしてしまいます。次に内径5.8mm・ゴム厚1.9mmのOリングをひとつバレルガイドに入れます。外径がほぼピッタリになっているはずです。そこにチェンバーパッキンとバレルを押し込みます。チェンバーパッキンの外側はテフロンオイルで湿らせておくと入れやすいですが、只の筒状になっているため基本的にすごく入れにくくなります。根気と工夫でなんとか突っ込んだら、バレルガイドの「フタ」のネジを締めますが、完全に締めてしまうと入り口側に仕込んだOリングが潰れて内径が狭くなりすぎ、BB弾が通らずフィーディングトラブルを起こします。しかしこれが実はこの仕組みの肝で、ネジを締める量で入り口側の抵抗が調整できるということです。フィーディングトラブルもポロリも起こさないスウィートスポットを試射と分解を繰り返して見つけます。その位置を決めたら「フタ」を固定するネジはスレッドロック(ネジ止め材)で緩まないようにしたほうがいいでしょう。「フタ」は完全に閉めなくても、ホップ調整用のブロックとは隙間があるので全く問題になりません。先述の通りBB弾はホップパッキンのみでホールドされるので、ホップが弱すぎるとこの方法も全く効果がありません。結果ホップはややかかりすぎの状態になりがちなので、グルーピングは思ったほど向上しません。
現在200発ほど撃ってポロリは1回ですので、この方法で弾ポロを完全に駆逐できる訳ではありませんが、少なくともただ組み込んだだけでは3発に1発の割合で弾ポロしていたのが、劇的に改善できるのは確かです。ただ「フタ」のネジはかなり締めないとポロリしちゃうので、チェンバー入り口はかなりきつめになっているはずです。これはOリングの摩耗が早いことが予想され、頻繁に交換が必要になると思われます。Oリングは安いので値段よりも交換の手間が問題でしょう。ちなみにPrimeのバレルガイドは1万円前後しますが、内径5.8mmのOリングはホームセンターの水道用品売り場で五個も入って168円で買いました(右写真)。
なおPrimeのバレルガイドはマルイ用の長いインナーバレルがつけ放題なので、初速が異常に上がります。そのため日々改悪され続ける銃刀法に抵触しないよう短いバレルをつける必要があります。ちなみにG&Pの不圧ボルトの場合、M4用の37cmのインナーバレルで1.2J、P90用の24cmで0.98Jギリギリになりました(PSG-1用の60cmは・・・怖いもの見たさはありましたが倫理的に考えて試しませんでした、ホントに)。製品パッケージに書かれているように、21cm程度のバレルがベストだと言えます。
さてそれでは気になるグルーピングですが・・・。下写真がセミオート10発7mからのグルーピングです。実測3cm前後、ノーマル(ブルズアイ)以上、マルイ電動以下というそのまんまの成績ですね。以前ブルズアイつけたときの写真と比較すれば、ちょっとだけよくなっているのがわかるかと思います。
ちなみにこのOリング仕込んだPrimeバレルガイドを組み込んだG&PのM4にWA純正の不圧式ではないボルトを組み込んだら・・・全く発射されませんでした。フローティングバルブが全然BB弾に届いていないようです。不圧式にしていない場合は、チェンバー位置を少し後ろになるように、どうにかしてチェンバーブロックの位置を調節する必要があるでしょう。
AABBのアンビマグキャッチはマストアイテムになりつつありますが、実売1600円ほどでスチール製となれば多少調整に手間取るとしても、手持ちのM4にどんどんつけてしまうのは仕方のないことです。セレクターレバーはBADタイプのものに交換してみました。このカッコイイセレクターは、値段が同じくらいでIronAirsoftの六角ネジでアルミ製とCrusaderのトルクスでスチール製があります。迷いましたがIronAirsoftの方にしました。理由は二つ、スチールの錆に神経質になるのは嫌なのと、固定ネジがトルクスだと分解に手間取る(実銃用はトルクスなんですが)からです。トリガーはAirsoftSurgeonのステンレスシルバー。これも頻繁に指で触るパーツは錆止めの効果が薄いのでスチール製は避けたかったためです。
マガジンは特価品でマグプルのPMAGタイプを二本ゲットしました。上右写真は左からG&P付属、G&P、BetaProjectのものです。WA純正マガジンは全部ガス漏れしたのでWAに修理依頼中です。余談ですが、WAもマガジンの脆弱性は理解しているのかガス漏れ修理は基本無料か送料分程度でしてくれます。ただ販売店経由とはいえ、もう半年も帰ってきていません。以前も同様に依頼して半年くらいかかったので、のんびり待ってはいるんですが・・・。G&P付属のマガジンはガス漏れしません。頼りになる〜と思っていたら一週間前に漏れてました。バルブ周りから漏れていたので分解してOリング替えてやるとあっさり治りました。で、PMAGタイプのものですが、どちらもマグプル公認アイテムらしいのですが、なぜかモールド(格子状の模様)の数が違う。調べてみると、どうやらBetaProjectの方が正解のようです。しかも少し幅が広くなっている形状も実銃用と全く同じで、持ってませんがお店で見たところKSC純正のPMAGタイプマガジンも同様でした。ちなみにG&Pは全身ダイキャストで塗装、よく見るとモールドに沿って3分割できる構造、重量約480g。BetaProjectはポリマーのガワの中に頼りなさげなアルミ製タンクが入っていて重量約340g。BetaProjectの方は動作させるのにかなり調整が必要でした。簡単に説明すると、ガスルートパッキンの寸法が縦に厚すぎるためノズルが圧迫されて動かない、つまりボルトが後退しきれず弾が出るだけでブローバックしない。またバルブロックのバネが弱すぎてロックできない、つまりボルトが動いたとしても弾が出るだけでブローバックしない。ひどい欠陥商品です。普段一切値引きのない店で特価3000円で叩き売られるのも仕方ありません。マグキャッチ用の穴を広げてガスルートパッキンの寸法差を誤魔化しても良かったのですが、フィーディングトラブルの元になりそうだったので、パッキンの方をデザインカッターで薄くスライスしました。バルブロックのスプリングは適当な堅さのものに交換しました。で、ちゃんと動くようにはなったんですが、もともとバルブの流量が少ないようで、あまり調子は良くないです。G&Pの方はポン付けで絶好調の動作。カスタムパーツではなくマガジンなんでそれが当たり前なんですが。でもやはりFDEカラーは売れないのか、特価5000円で購入。こんなところでも、見た目のいい方が調子が悪いというのが泣けてきます。
で、いよいよ本題。先日の軽量スチールボルトとアルミバッファで驚異的に絶好調になったKSCのM4。じゃあWAのM4もそのへん軽量化すればええ感じなるんちゃう?と思って実行してみました。用意したのはIronAirsoftのリアルサイズアルミボルトキャリア。左写真のように、WAのボルトと比べると数ミリ長い。そのまま組み付けるとテイクダウンできなくなりますが、動作には問題ありません。とはいえ今時ショボい電動M4でもテイクダウンできるのに・・・と思うので、ボルトの後端5mmほどを糸鋸でカット。アルミなので面倒なだけでテレビ見ながらでも切れます。重量はなんと70g。これをショート化したM4に組み込んでリコイルを比べてみます。
数値で何とか表せればいいんですが、エアガンのリコイルは本当に体感の差でしかないのでざっくり僕の体感値で述べてみます。全てにおいて基準になるのは真鍮ウェイト付の純正ボルト+純正ハイスピードリコイルバッファ(重量合計316g)で、これを10とします。まずは重くしてみます。純正ボルト+AngryGunステンレスバッファ(重量合計445g)だとリコイルの強さは14(かなり強くなる)、ガス消費量は11(少し燃費は悪くなる)、耐寒性は8(低温時や連射時には動作は鈍くなる)、といったところでしょうか。そして軽量のアルミボルト+純正ハイスピードリコイルバッファ(重量合計134g)の場合は、リコイルの強さは4(動いているのがわかる程度)、ガス消費量は8(マガジンが冷えにくい)、耐寒性は12(多少寒くても動作に問題はない)、と感じました。特にリコイルの軽さは顕著で、KSCのMP7に似た、軽快だが銃が軽く震える程度のリコイルとなってしまいました。ちなみにこの俺基準値でKSC(純正ライトウェイトスチールボルト+AngryGun製アルミバッファで272g)は、リコイルの強さは9(結構強め)、ガス消費量は9(マガジンが冷えにくい)、耐寒性は14(寒くてもフルオートでも動作に殆ど問題はない)ってとこで、ホントいい感じの銃です。
結論、多少はキビキビ動くようにはなりましたが、リコイル重視ならボルトとバッファは重くするべき。他にもアルミボルトとステンレスバッファなど手持ちのパーツで組み合わせを徹底的に試してみたところ、やはり134gは軽くしすぎで、軽量化は250g前後、リコイルが欲しいなら400gくらいがちょうどいいと感じました。
しかし最初の方で述べたとおり、実射性能はKSCのM4に任せて、ここはリコイルモンスターとしてショートモデルには445g(純正ボルト+AngryGunステンレスバッファ)、軽快さを出すためにG&Pモデルには134g(アルミボルト+純正ハイスピードリコイルバッファ)を組み込んで見ました。ちなみに軽いボルトとバッファを軽くしたらバッファスプリングも柔らかいのに替えましょう。
最近流行りのスリムなハンドガード、M-LOKに交換してみました。それ以外にアウターバレルをシルバーにしたりしてますが、写真見てもらえばわかるので、特に書くことはありません(笑)。
ここではあえて、WA互換マガジンとしては破格の3000円ちょっとで売られているS&Tのマガジン用に調整しました。S&Tがスポーツライン(つまり廉価版)という位置づけで発売したGBBのM4は、WA純正と同じく樹脂レシーバーで実売2万円とハンドガン並みの価格ですが、初速も精度もハンドガン並みらしいので買いませんでした。しかしそのスペアマグも安かったので、マガジンだけ買ってみました。
S&Tマガジンと純正マガジンの唯一の差はガスルートパッキンの形状です。S&Tマガジンは純正マガジンで快調に動作している銃でも動作しますが、ローディングノズルとの気密が甘くなるので調子が落ちます。純正のガスルートパッキンを移植するか、マガジンキャッチの上部を少し削ってやれば調子が良くなります。マガジンキャッチを削ると純正マガジンでは逆に調子が悪くなりますが、今回はその方法で調整しました。
WAのM4マガジンはガス漏れ常習犯なくせに1万円もするユーザーを小馬鹿にした代物ですが、50発というGBBのM4では最大のキャパシティを持つため、高圧ガス対応の海外製互換マガジンの存在は本当に助かります。このS&Tマガジンがこの夏を耐え抜けるかはまだわかりませんが・・・。