■ Emerson mini-Commander-BT (2007/10/10)


 いよいよ手の届く価格で欲しいナイフがなくなってきた秋本番ですが、今回はエマーソンのミニコマンダー。どこがミニやねん、と外国人でもつっこみたくなる逸品です。
 エマーソンのCommanderといえば、マイベストタクティカルフォルダーとしてしつこいくらい繰り返しご紹介しとるわけですが、そのミニサイズ版としてあんまり人気ない感じのMini-Commanderを海外通販の特価で105ドルで買った訳です。エマーソンのシルバーはサテン仕上げがちょっと好みじゃないので、今回はブラック、そしてセレーションなしにしてみました。しかしながらセレーション入ってないと、なんかエマーソンぽく感じないのは僕だけでしょうか・・・。
 で、スペックシート見て誰もが思うことですが、いったいどこがミニなのか、実際に計測してみましょう。まずはCommanderの実測。エッジの直線距離は92mmでハンドルの最長部分が132mmです。Mini-Commanderの実測はエッジの直線距離が84mmでハンドルの最長部分が119mm。ブレード及びハンドルの厚みは全く同じです。エッジの長さで8mm(9.1%)、ハンドルの長さで13mm(10%)と、概ね1割ほど小さくなっています。同じ1割でも5インチのガバが4.5インチのコマンダーになるのとは随分印象が違いますねえ(右写真上)。まあ、ミニとか言ってもこの程度なので、当然銃刀法から日本では携帯不可です。
 ただ日本人の小さい手には、Mini-Commanderのほうが手のひらにしっくりきます。ちょうとハンドルの終端に向かうアールの部分が手のひらの窪みにフィットする感じで、フォールディングナイフとしては異例の握りやすさです。
 たぶんですね、コンパクトに持ち運びがしやすいようにとかいう理由で短くしたんじゃないと思うんですよ、これ。一般的なアウトドアナイフの場合、フォールディングナイフは本格的に使用しても果物の皮むきや川魚の解体調理程度で、実際にブレードはそんなに大きさが必要ではないため、携帯性を重視してショートバージョンが製作されることがあります。しかしこのMini-Commanderはブレードの形状がリカーブドというアウトドア用途には適さないものであるうえ、1センチ程度の短縮ではたいして携帯性の向上とはなりません(右写真下)。ナイフコンバットにおいて、ブレードのリーチよりもハンドルが如何に手になじむかの方が重要だという考えのもとで製作されたものだと感じました。


で、これがCommanderとMini-Commanderを並べた写真。殆ど差がない。





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