■ Gerber LHR (2010/04/17)


 そういえばChrisReeveのナイフがまだですが、先にGerberのChrisReeveデザインを紹介しちゃいます。
 LHRは Larsen-Harsey-Reeve の略でこのプロダクトデザインを行った3人の頭文字です。Matt Larsen は軍教官、William Harsey と Chris Reeve は言わずもがなのナイフメーカーです。
 企業としてのChrisReeveの製品はカスタムナイフに近いものなので、どうしても価格が高くなります。このクラスのフィクスドブレードだと300ドル以上になるはずです。Gerberはパチくさいデザインの中国製ナイフばかり作っているアウトドアブランドのメーカーですが、その原点は高品質のナイフにあり、今年のShotshowでは少しその頃を思い出したのかまともなナイフを発表しました。それがこのLHRなんですが、Gerberなのにミリタリーデザインでアメリカ製、そしてGerberなので実売価格は120ドル前後とお買い得なお値段です。
 惜しむらくは鋼材。できるだけコストを抑えるためなのか420HCです。あと30ドル程度高くしてもいいので、せめて440C、できれば154CMあたりで作って欲しかったと悔やまれて仕方がないです。ブレードのデザインはリカーブドでもなく無難なコンボエッジのクリップポイントでChrisReeveのPacificに似ています。リカッソを除くエッジの長さは160mm、うちセレーションが30mm、ブレードの厚みは5mmで勿論フルタング。ちょっとヒルトが高すぎる気がしないでもないですが・・・。ハンドルはラバーコーティングされており、見た目のデザインはいまいちですが、持った感じは意外と手に馴染みます。
 BuckのStriderナイフのような感じで、いくつかGerberからChrisReeveなプロダクトが出てくれば買いやすくてうれしいなあと思いますが、今回限りのコラボレーションのようなので期待薄です。






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