■ Ultimate Equipment M1911 Standard Folding (2012/05/09)



 なんだかハンドルのごついフォルダーだなあ・・・、でもなんだろう、このハンドル幼い頃から慣れ親しんでいるような気がする・・・。
 ナイフのハンドル材をM1911のグリップパネルにしてしまった異色のナイフです。こういうアイデア、本家Coltから出て欲しかった。でもColtのナイフはUnitedCutlery、イロモノ専業でも方向性が違いすぎたか・・・。
 メーカーは Ultimate Equipment というところで、僕もこの製品で初めて知ったメーカーです。製品はナイフとしては珍しいカナダ製。本来ハンドルエンドは細く絞られるものですが、ご覧の通りM1911のグリップがそのまま貼り付いてるんでナイフとしては不細工な形です。製品に同梱されていたパンフレットによるとフィクスドブレードのモデルもあるようです。
 エッジの長さは8.6cm、ブレードの厚みは4mm、鋼材は440C。フォルダーとしては大柄ですが、ハンドルもごついのでバランスは悪くないです。オーソドックスなドロップポイントにホローグラインドというのも、奇を衒わない感じがガバに通じるものがあると感じなくもないです。ロッキングシステムはハンマーヘッドロックという聞いたことのないものですが、要はロックバックの変形バージョンです。ロックバックの場合、シーソーの動きをするロックバーを解除するときはハンドルエンドの方を押し下げることで、エッジ側のバーの端が持ち上がって解除される仕組みですが、ハンマーヘッドロックはロックバーのエッジ側を直接持ち上げることで解除します。しかしこのロックが固くて片手での解除はほぼ不可能、おまけに畳むときに手を挟みそうで危険という、いいとこなしのメカニズムです。解除用のレバーがマグキャッチみたいになっているのがガバっぽくていいんですが、それならいっそライナーロックにしてしまって、サムスタッドとしてマグキャッチと同型状のものをブレードに固定し、畳んだときにちょうどグリップのマグキャッチ用の切り欠きに填るようにすれば、最高にガバっぽくてよかったと思うんですがねえ・・・。
 購入したのはシルバーでローズウッドグリップ付属のもの。黒染めモデルは写真で見る限り非常に安っぽい仕上げに見えました。で、もちろんガンマニアなら一つ二つは絶対に余っているガバのグリップで着せ替えを楽しめます(左上写真)。でも注意が必要なのは、WA用などのスクリューの孔が細いグリップは広げないと填りません(下写真左)。ちょうどWAのSW1911PDに付属していたヘレッツ製のグリップが余っていたのでつけてみたところ、これが一番いい感じでした。下写真真ん中はそのグリップつけて閉じたところ。ちなみに下写真右端はガバのグリップと厚みを比較したもの。ナイフとしては分厚くてもガバと比べれば薄いので、握ったときに「これはまさしくガバだ」と感動することはまずありません。








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