■ Chris Reeve Neil Roberts Warrior (2017/06/24)



 熱病に浮かされたようにナイフの蒐集に明け暮れてから3年以上が経過しました。今回はナイフの購入がストップする原因になった二つのナイフのうち一振りを紹介します。
 Chris Reeve は高級ナイフメーカーとして有名なところで、どれもこれも300ドル以上はするものばかりですが、デザインはどれも美しく、価格相応の品質を持っています。僕が購入したのは Neil Roberts Warrior という製品で、アフガニスタンで戦死したSEALS隊員の名がつけられたものです。購入価格は330ドル程度だったと記憶しています。当時は円高がピークの時期で1ドル80円前後でした。既に製造終了(Discontinued)となっており新品の入手は絶望的ですが、プレミアがつくほどの市場価値はないようです。
 リカーブドでセレーションなしのブレードは、リカッソを除くエッジが13.6cm、厚みは6mm、鋼材は高級ナイフのスタンダードであるS30V(最近は改良版のS35Vが多いです)で、ハンドルはマイカルタになっています。デザインは僕の理想で、スウェインを持つリカーブド、スパイン側のヒルトが低いのにチョイル側のヒルトは大きく、5インチサイズで肉厚のブレード。
 いいものはジャンルにかかわらず、所有することの充足感を感じさせてくれるもので、このナイフも William Harsey の見事なデザインと Chris Reeve の高い製造品質により、持つ喜びはとても大きいと感じます。実は、このナイフを手に入れてからは新しいナイフを購入してもどれも見劣りしてしまい、満足感を得ることができなくなってしまいました。これがナイフ蒐集をやめることになった一番大きな要因です。他にも円安の進行や自身の懐具合等もあるのですが・・・。
 次回は僕が最後に購入し、このナイフ蒐集をやめる決定打となったものをご紹介する予定です。








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