Emerson Commander / Mini Commander

【初出:2007/05/24】タクティカルなフィックスドの代表がNimravusだとするなら、フォルダーの代表はこのCommanderになるでしょう。Emerson Knivesはベンチメイド社のデザイナーだったErnest Emersonが1997年に独立して作ったメーカーで、Commanderのヒットで一躍有名になりました。タクティカルナイフ業界はStriderを筆頭に「特殊部隊出身」経歴詐称のスキャンダルをきっかけに2008年以降淘汰が進み、エマーソンも現状は直販が中心のメーカーとなってしまいました。
ブレード根本ピボットの上あたりにあるフックみたいなのが「WAVE」です。畳んでポケットにしまった状態から勢いよく引き抜けばこのフックがポケットのふちに引っかかり、取り出すと同時にブレードがオープンするため、オートマチック(自動開刃)やスイッチブレード(飛び出し刃)よりも早く戦闘態勢に入れるというデザインです。実際にやってみるとその通りではあるんですが、慣れたらスナップで開くことができるようになるので、実用的かどうかは微妙なところです。
ブレードの鋼材は154CM。エッジの長さは92mm(内セレーション35mm)、でハンドルの最長部分が132mmです。Mini-Commanderの実測はエッジの長さ84mmでハンドルの最長部分が119mm。ブレードの厚さは3.4mmで同じです。実は大型のSuper-Commanderという製品もあったのですが、見事に買いそびれてしまってます…。

エマーソンのサイトにある最新型のCommanderはスウェッジが追加され、デザイン的にもすっきりしてます。欲しい、と思ったのですが280ドル! 2007年に買ったときはその半額でしかも1ドル80円だったので、実質4倍か…。