Benchmade Marc.Lee “Glory” Commemorative Combat Knife

【初出 2009/07/05】Benchmadeが作ったこの大柄なナイフは、Mark.Leeというイラクとの戦争で戦死した海軍特殊部隊SEALsの隊員を追悼するプロダクトだということです。同じコンセプトで各社からいくつかナイフが発表されていますが、その中でも安物ではなく、かといって1000ドル超の高級品でもないまともなデザインのナイフはかなり限られます。
 ブレードはリカーブドでマシェット(鉈)のようなデザインになっており、鋼材は154CM、厚みは5mm、リカッソを除くエッジの長さは155mm。ハンドルの材質は公表なしですが、たぶんG10ではなくザイテルじゃないかと思います。ハンドルは独特のモールドをしていますが、滑り止めとしての効果は薄く実用的ではありません。

2003年3月に始まったイラク戦争は、同年末のフセイン拘束、翌年2月の自衛隊派遣、米軍の囚人虐待事件、2004年のファルージャから2007年のニソール広場までPMCの台頭とその筆頭だったブラックウォーターの凋落と、話題に事欠かない戦争であったことは確かです。