MapleLeaf ML44 Blaster
【初出 2025/01/26】アメリカ南西部の中学生が22LRコンバージョンキットで作ったARベースのプリンカー、という脳内設定の超ショートモデルを設えてみました。
去年2024年は実は新しい銃を1丁も買わなかったんですよね。理由はPCリプレースのための資金を貯める必要があったからで、円安とPCパーツの超値上がりのおかげでPC趣味は庶民のものではなくなりつつありますね・・・。で、2025年になってようやくPCにかかる予算が見えてきたので、それほど高くない銃を一つ買おうと思ったわけです。
モノはMapleLeafが一昨年に発売したVFCベースのARピストル、ML-44 Blasterです。パッケージの製品名はハリソン君が持ってそうなパロディですね(ハリソン君ツーカーやで、って覚えてる人いますか)。周知のとおり僕は電動嫌いなんで、サバゲーでCO2で撃ちまくれる銃を設えようと、ネットでも情報殆どないこのブサイクな銃をカスタムベースに選んでみました。コンセプトは、とにかく軽さとラトラー並みのコンパクトさ、です。
注目のボルト。磁石くっつかないのでステンレス製か。
上部後方にあるバネがリコイルスプリング。完全後退の状態。リコイルスプリングや、角のように飛び出るレール等、互換性を保つ構造は見事。 BCMのMCMRのボルト(NPAS交換済)と並べてみる。
各所の長さや位置はぴったり同じになっている。分割状態。一番上になるレールの黒い部分は樹脂、一番下のスプリング後端の黒い部分は硬質ゴムと樹脂製。
StrikeIndutries(SI)の15°グリップが余っていたのでそれを使って、他のパーツもできるだけSIで揃えました。ハンドガードは6インチ程度なら選択肢があるのですが、できるだけ短いやつでM-Lokのものを探したところ、3インチはSLRのものしかなく、4インチはML-44用のMapleLeaf純正で約2万円と、OhhuntのMIぽい激安3900円の二つくらいしかありません。もちろん買ったのはOhhunt…。激安だけあってハンドガード下の3か所のネジを締めると先端がどんどん下を向きます(大げさに言うと銃が「へ」の字型になる)。付属のバレルナットなのに微妙に寸法があってないのかも。アルミテープをスペーサー代わりにして、なんとか真っすぐになるよう調整に苦労しました。
アウターバレルは適当に余ってた6cmのエクステンションに交換、ハイダーの代わりはML-44付属のマズルガードです。ストックに赤いワンポイント入っているのでハイダーワッシャーも赤くしました。実はバイク用アクセサリのアルミ製M10ワッシャの内径を14mmに広げたものです。脳内設定は22LRなので、ハイダーもガスチューブも不要です。M-lok用フォアグリップはSIのショートタイプで、ストックは5KUのST6レプリカにSIレプリカ付けました(ストック以外のSIは実パです)。他にダストカバーもSIにして、トリガーガードはずいぶん昔に特価で買ったまま置いてあったPDIのデカいカーブのやつつけてみました。光学はRMR互換のSwampDeerで、DMAG製ANVL UKONレプのマウントに載せました。実はSwampDeerのRMR互換の1×24シリーズはこのノーマルとHDとEQCと持ってるんですが、このノーマルだけは取り付ける銃を選ぶというか、マウント側にある位置決めのピンが微妙に合わないものばかりで、結局このDMAG製のマウントもピン部分を削り落として取り付けてあります。実銃用なんでCO2運用にも耐えるはずです。
チェンバー周りとインナーバレルもMapleLeaf製 チャージングハンドルを外してボルト収納状態を確認。
ボルトの後端がアッパーレシーバー後端と面一な寸法。ということは、リコイルの衝撃はボルト後端と接するロアレシーバーの上側一点に集中する・・・。 なので薄いアルミ板とゴムリングでバッファ作った。
ゴムリングは水道用パッキンがシンデレラフィット。
で、CO2運用に向けてですが、実際に撃ってみると特に調整の必要もなかったです。初速調整だけは必要ですが、VFC製ではなくMapleLeaf製のNPASもどきが標準搭載なので問題なしです。写真の通り強度的に不安だったのでリコイルバッファを仕込んだだけです。カートリッジ1つで70発くらい撃てます。リコイルはSR16等他CO2運用のVFCのARに比べるとかなり軽く、ガツンとくるCO2のブローバックではなく、小気味いい感じで、脳内設定の22LRよりは強く9mmのPCCくらいかも・・・。ボルトが超ショートストロークなので、見た目ARなのにSMGに近い手ごたえですね。
内部パーツはVFCのV3システムでほぼスチール製なうえ、チェンバー周りもMapleLeaf製のカスタムパーツが組み込まれているので交換してません。インナーバレルはGlock17と同じ97mmで、4インチの見た目に合わせて長めのインナーバレルに交換しようかと思いましたが、面倒だったのでそのままにしてあります。
先日真冬のサバゲーにてメインウェポンとして使いまくりました。リアカン30発は1マガジン装弾数3桁当たり前の電動の前では不利極まりないですが、軽量スペアマガジンのおかげで予想以上に戦えました。やはりCO2は雪降る中でもかなりのリコイルで、各部のネジのゆるみが発生しました。ボルト後端のネジやバレルナットにはネジロック必須ですね…。最後にCO2での小気味よいリコイルの動画を載っけときます。