KWA RADIAN Model1

【初出 2020/01/19】 PTSがRadianのモデル1をガスブロで出すと聞いたのは、2019年前半のまだ肌寒い時期だったと記憶しています。その頃はKSCから出るだろうなあ、と思ってて、行きつけのガンショップでもPTSとKSCのライセンス待ちという噂を聞いていました。ところが、海外で発売になって暫くしてもKSCからのアナウンスはなにもなかったので、値段も手頃だったことから、KWAの製品を購入してみました。

Radianは最近になってよく聞くメーカー名ですが、元々は知る人ぞ知るAXTSで、2017年に今の名前になっています。そのコンプリートモデルは長らくmodel1と呼ばれる1種類のみで、バリエーションはバレル長や使用弾薬が異なる程度。これは民間用ARの完成形という自負の表れだと言われています。
KWA製品について購入前から外観で気になっていたのは、ハイダーがAACではなくバードケージなのと、ストックがPTSオリジナルのEPS-Cだということでした。ストックは本来はCTRかMOE-SLなんですが、PTSは本家マグプルとは袂を分かったため、MOE-SLに近いPTSの製品として、EPS-Cが選ばれたんだと思います。グリップもMOE-K2ではなくEPGになっていますが、これは形がよく似てるので違和感ないですね。あと、細かい点で言うと、ロアレシーバーのRadianロゴの下にメーカー所在地の刻印がない、ボルトキャリアが普通のAR用で形状も違うしロゴマークもない、ガスブロックの位置が後ろすぎる、という点も気になりました。

外装は最終的にグリップがMOE-SL、ストックがMOE-SL-K、ハンドストップはPTSのEPH、バイポッド用レールがPTSのERS、ポートカバーはVFCのHK416用、光学はNovelarmsのTAC ONE 12424にしました。見た目はすっきりかつRadianのカタログ内容にできるだけ近づけてみたんですが、結構満足です。

内装はMapleleafのインナーバレルとチェンバー周りを組み込みました。チェンバーまで交換する場合にはバレルナットを外す必要がありますが、これがむちゃくちゃ固くて苦労しました。バーナーで焙ってもピクリともしなかったので、ディスクグラインダーでバレルナットの一部を切削して外しました。標準的なアッパー形状であれば、アッパーレシーバーブロックで何とかなったとは思うんですが、カッコいい独自デザインの弊害ですね。因みにバーナーで炙ると中のパッキンの他に樹脂製の「アジャストリングガイド」というパーツが溶けて交換が必要になりますが、このガイドはカスタムパーツとしては存在しないので、KSCから取り寄せることになります。KSCの場合、電動でもGBBでもバーナーで炙ると、溶けてメーカーから取り寄せるしかないパーツがあるので、素直にレシーバブロックに挟むか無理ならグラインダを検討しましょう。