KSC STI Eagle 他HiCap系

さて2回目の「ハイキャパ」企画、今回はKSCです。STIという2011の開発元の銃をエアガン化するうえで、樹脂製のグリップ部分をSTIから供給を受ける(ただしエアガン用に加工済みと説明されています)ということに90年代のガンマニア達は驚きました。WAの難癖による発売延期、発売後も期待外れの性能、と踏んだり蹴ったりのスタートでしたが、今となってはいい思い出です。

Eagle5.5 Hybrid Limited は当時ちょっと流行りつつあった派手な色のレースガンを設えようとしたものです。シルバーのダットサイトがなかなか見つからず、行きつけのガンショップでNovelArmsのカタログ調べて取り寄せたものです。シューマッハエグゾーストはスライドを薄く加工したカスタム銃で、強度的に不安で殆ど撃ってません…。VIPエグゾーストはHW素材ですがSystem7なので調子よく動きます。

KSCの2011系メカは3バージョンあり、リアルメカ、レースメカ、System7です。90年代後半に当時差先端のレースガンだった2011フレームのSTI EDGEの発売を予告、実銃用グリップを使用と発表され注目を集めましたがWAの妨害に合い発売遅延、発売後も動作性の悪さにがっかりしたものです。2000年頃、メカを一新し従来のものを「リアルメカ」新型を「レースメカ」と区別し、レースメカで様々なバリエーション展開が行われました。2007年にSystem7という新型メカが登場し(最初はM92だったような…)2011年にSystem7版の2011が発売されました。これら3バージョンはマガジンすら互換性がありません。うちのリアルメカのEDGEはどこかにしまい込んでいて発掘できませんでしたので、左上写真はSystem7とレースメカのフレームです。

マガジンは各社特徴があって面白かったのですが、最近は似たような構造になってきましたね。上写真は左からWA、KSCレースメカ、KSC System7、マルイコピー(Guarderのアルミマガジン)です。放出バルブに違いがあり、WAはバルブを開放状態でロックする機構がマガジン側にあります。これはイナーシャリファイアリングピンの再現のために必要なもので、マグナの特許の一部でありライセンスのない他社が同様の構造を採用することはありませんでした。レースメカはバルブを隠すように上下にスライド可能なプレートが被さっています。これはMGC/タイトー時代に存在した、バルブストライカーが前進している状態でマガジンを挿入すると故障するというとんでもない仕様を改善するためですが、銃やポーチに挿入時にこのプレートが押されてしまいガスが出てしまうことがあり、扱いにくいものでした。System7ではマルイの真似をしてバルブストライカーが上下に稼働するようになったので、放出バルブ回りもマルイそっくりになりました。また昔はマガジンリップは落としても壊れないよう金属製でした。しかし変形した際に交換ができなかったり、BB弾に傷をつけたりすることから、現在は交換可能な樹脂製リップが主流です。