KSC Cz75 “1st”

KSCはタイトー時代に初めてCz75ショートレイルをモデル化してくれたメーカーで、それ以降もコンスタントにショートレイルを出してくれる本当にありがたいメーカーです。ショートレイルという呼び方はアメリカのコレクターが使う呼称で、KSC製品は「ファースト」で統一されています。今回はそのショートレイルのうち、System7のHW、旧メカの「ディープブルーコーティング」をご紹介します。

Cz75はガンマニアの間では有名な銃で、特に80年代~90年代にガンマニアだった日本人の間では伝説級の過大評価がされています。原因は在米フォトグラファーの永田市郎氏です。彼はネットもなかった20世紀の日本のガンマニア界隈のカリスマ的存在で、熱心なショートレイルコレクターであったため、ショートレイルに関する様々な逸話を雑誌で紹介しており、実銃の情報源が雑誌しかなかった当時、全国のガンナッツはショートレイルに恋焦がれることになったわけです。ジェフ・クーパーやジム・ボウランドといった偉人達も登場する逸話には、本当にわくわくしたものです…。

System7のHWモデルは文句ない動作性ですが、旧メカは暖かくないと満足に動いてくれません。HWモデルと同じマットブラックな表面仕上げは、実銃では2010年以降に復刻したモデルにしか存在しません。ディープブルーコーティングのほうは滅茶苦茶テカテカで、実銃の最初期の地肌が透ける美しいブルーイングを目指したと思うんですが、むしろ最後期のエナメル塗装モデルぽくなっちゃってますね。